雨が降るとインターネットが遅くなることがあるのはなんで? 理由を詳しく教えます!

こんばんは。ヒトデボーイです。
雨の日になるとインターネットが遅くなるという話を聞いたことがあります。
youtubeで動画を観ている時に、やたらと動画の再生が遅い日に限って雨が降っているような気がします。
しかしこれは、本当に雨のせいなのでしょうか?
気になったので調べてみました。
本当にインターネットが遅くなるの?
結論から話すと、雨が降るとネットワーク接続に問題が生じることがあります。
この問題は、様々な要因によって引き起こされます。
どうして雨が降るとインターネットが遅くなるの?
まず、雨は光ファイバーケーブルを通じて伝送される光信号に影響を与えることがあります。光ファイバーケーブルは、光ファイバーと呼ばれるガラス繊維の束でできています。これらの光ファイバーは、光を通じてデータを伝送します。しかし、雨が降ると、光が水滴に反射したり、屈折したりすることがあります。これによって、光信号が弱まったり、失われたりすることがあります。
具体的には、光信号が水滴に反射した場合、反射した光が元の光と干渉し、信号の強度が減衰します。また、光信号が水滴に屈折した場合、屈折した光の方向が変化するため、信号が分散し、弱まってしまうことがあります。
また、雨は地上に設置されたケーブルや機器にも影響を与えることがあります。雨水が地面に浸み込むと、地下に埋設されたケーブルに浸み込み、水中にある銅線や他の導体に繋がります。このようにして、電気信号が水によって妨害され、信号の強度が弱まったり、ノイズが発生したりすることがあります。また、雨水が機器に入り込むことで、機器が故障したり、機能しなくなったりすることがあります。
光ファイバーケーブル(有線環境)以外にも影響がある
さらに、雨によって通信の衛星が影響を受けることもあります。衛星は、地球の周りを回っている人工衛星で、通信を中継することができます。しかし、雨が強いと、雨粒が衛星信号を吸収したり、反射したりすることがあります。これによって、信号が弱まったり、遅延したりすることがあります。
何か対策はできないの?
以上のように、雨は様々な要因によってネットワーク接続に影響を与えることがあります。ただし、現代のネットワークは、信頼性が高く、耐久性があるため、通常はこのような状況にも対応できるようになっています。
例えば、光ファイバーケーブルでは、光信号の強度を補正する増幅器が定期的に配置されています。これによって、信号が弱まっても増幅され、失われることがありません。また、ケーブルや機器には防水性が備わっているため、雨水が入り込んで故障することはありません。さらに、通信の衛星も、複数の衛星が配置されており、信号が途切れることを防ぐため、地上局との間で信号を切り替えることができます。
台風や地震のような自然災害の時はどうなるの?
しかし、自然災害などの緊急事態では、通信インフラストラクチャーが被害を受けることがあります。たとえば、台風や地震などの自然災害が発生した場合、地上のケーブルや機器が被害を受けたり、衛星が信号を中継できなくなったりすることがあります。このような場合、通信が途切れたり、遅延したりすることがあります。
最近では、災害時にも通信が可能なように、無線通信機器を搭載した移動式通信基地局や、衛星と地上局との間で通信を行う「災害用衛星通信システム」など、様々な災害対策が行われています。また、通信事業者も災害時の備えを強化するために、BCP(Business Continuity Plan)を策定しており、迅速な対応ができるようになっています。
まとめ
まとめとして、雨によってネットワーク接続が繋がりにくくなる要因は様々ありますが、現代の通信インフラストラクチャーは、高い信頼性と耐久性を備えているため、通常の雨程度では大きな問題にはならないことが多いです。ただし、自然災害などの緊急事態では、通信が途切れたり遅延したりすることがあるため、事前の備えが重要であるということがわかりました。