酸性雨って本当にあるの? 身体にどんな影響を与えるの?

こんばんは、ヒトデボーイです。
小学校の頃でしょうか。
理科の実験で、リトマス試験紙を使って酸性かアルカリ性かみたいなことを調べる実験がありました。
その際に、空から降ってくる雨のことも酸性雨という単語で教わった気がます。
なので、雨を飲むとお腹をこわすし、髪の毛に浴びるとハゲる、みたいなことを教えてもらったようなそうでないような記憶がうっすらあります。
ただ、具体的には人体にどんな影響があるのか気になりました。
というか実際に、酸性雨って本当にあるのでしょうか?
詳しく調べてみました!
そもそも酸性雨って何?
酸性雨は、大気中に存在する硫黄酸や硝酸などの酸性物質が雨水に溶け込んで、pH値が低下した雨水のことを指します。
これは、工場や自動車などの人間の活動によって大気中に放出される、二酸化硫黄や窒素酸化物などの排出物質によって引き起こされる現象であり、特に工業化が進んだ都市部での問題とされています。
日本では1970年代から1980年代にかけて工業化が進み、それに伴って大気中に排出される二酸化硫黄や窒素酸化物の量が増加し、酸性雨の問題が深刻化しました。
このため、日本でも酸性雨の発生が問題視されています。
それでは次に、酸性雨が人体に与える影響について解説していきます。
酸性雨が人体に与える影響は?
酸性雨は、生活用水、農業用水、河川などの水系に混ざって流れ、生態系や人間の生活に悪影響を与えることがあります。
たとえば、酸性雨によって湖や川の水質が低下し、魚やその他の水生生物の生息環境が破壊されることがあります。
また、酸性雨が土壌中に浸透すると、植物が必要とする栄養素の吸収を妨げたり、土壌の微生物を死滅させたりすることがあります。
さらに、酸性雨が大気中の微粒子と結びつくことで、呼吸器系に深刻な影響を与える可能性もあります。
酸性雨が原因で大気中に浮遊する微粒子は、肺や気管支に沈着することで、呼吸器系の疾患を引き起こすことがあります。
特に、乳幼児や高齢者、呼吸器系の疾患を持っている人などは、酸性雨による微粒子の影響を受けやすいとされています。
それでは、人体に有害な酸性雨に何か対策はあるのでしょうか?
酸性雨の対策はどうすればいい?
まずは、排出物質の削減が重要になります。
自動車や工場などから排出される窒素酸化物や二酸化硫黄などの物質を削減することで、大気中の酸性物質の濃度を低下させることができます。
具体的には、クリーンエネルギーの利用や省エネルギー対策の推進、排出物質の選択的な取り扱いなどが挙げられます。
さらに、酸性雨が降る地域では土壌の中和に努めることが必要です。
たとえば、石灰石などの石灰質物質を散布することで、酸性度を中和することができます。
また、森林の保護や植林なども、酸性雨の影響を軽減するための対策として有効です。
森林は大気中の二酸化炭素を吸収することで、地球温暖化防止にも貢献するため、酸性雨に対する対策は、環境保全にとっても重要なものとなっています。
次に、個人レベルでできる対策についても解説していきます。
個人でできる酸性雨の対策はあるの?
個人レベルでも酸性雨に対する対策を行うことができます。
たとえば、車の運転を控えることで、自動車からの排出物質を減らすことができます。
また、エコバッグを持参することで、プラスチック袋の使用量を減らし、石油系製品を減らすことができます。
省エネルギーの意識を持つことも大切です。
電気やガスの使用量を抑えることで、二酸化炭素の排出量を削減することができます。
まとめ
以上のように、酸性雨は大気中の酸性物質が雨水に溶け込んで、pH値が低下したものであり、生態系や人間の生活に深刻な影響を与えることがあります。
特に、呼吸器系に影響を与える可能性があり、乳幼児や高齢者、呼吸器系の疾患を持っている人などは、酸性雨による影響を受けやすいとされています。
対策としては、排出物質の削減や石灰質物質の散布などの大規模な対策が必要ですが、個人レベルでも車の運転を控えるなどの行動を行うことができます。
環境保全の観点からも、酸性雨に対する対策は非常に重要であるということがわかりました。
それではまた!